2020-01-01から1年間の記事一覧

映画「楊暉楼」について

記録に残しておきたかったことがある。 映画「楊暉楼」を知っている人は沢山いるだろうか。 去る12月11日のBS日テレで、夕方の6時から9時まで放映していたのを偶然、途中から見て引き込まれた。宮尾登美子原作、五社英雄監督の1983年東映・俳優座映画であ…

コロナ禍で考える建築家の祖型

「最近の想い」として、今年の5月1日に、港地域会(日本建築家協会)のメンバーに送っていた原稿を、多少修正して転載します。 H,リードが教えた「芸術の草の根」 我々は本業の設計に関わるのは当然として、その上で一層のコネの広がりとか、事業システムの…

「建築家」に問う本質問題

オンラインで議論し始めているが、なかなか面白い。 でも、どうも自分の意見を時間を気にせず、堂々と述べるのは気が引ける。というのも、僕の考えが専門業務に追われて生活している者には、現実問題から浮遊している、と受け取られているに違いないと感じて…

22年前の夜に語っていたこと

切り抜き新聞などを整理中。 2020/7/26の朝日新聞記事で、速水徹という人が,今のコロナ禍にあって「堺屋さんなら今をどう見る」という記事。 万博の意義を説いて成功した彼が、「集団主義が強まったことで個人の創造性が抑えられた。日本はもっと早く『万博…

切り抜き新聞を整理中。 2020/7/26の朝日に速水徹という人が「堺屋さんなら今をどう見る

自分の仕事をアーツ史に残す手立て

自己の仕事が、歴史のある時点を代表する、という考えが許されれば、その歴史を一貫して支えて来た仕事の理念があってほしい。 しかし、現代アートの解体の後と、デザインの拡散のの後に立ってみると、言い訳や小賢しい理屈を設けることが出来やすい時代であ…

個人能力の評価とは

●部分以降、数行追加、書き換え:7/28 これを言うと、負け犬の遠吠えとか、誇大妄想狂とか言われそうなので言いにくい。でも、一度は言っておいても構わないと思い、記述しておく。 芸術家の評価は、時代環境、教育・家庭環境、運、読みと策略の入り混じっ…

2001年のスペルリンガ(シチリア)

驚いたね。こんないい画像と編集の地域観光ガイドが、19年も前に創られいたとは。知らぬが仏かも知れないが、シチリアをこんなに美しく撮った番組があったのだ(NHKプレミアム・カフェ2020/6/15再映)。シラク―ザ、パレルモの街並み、そして中部の山岳にある…

若い世代に教わる

フェイスブックを検索していたら、講義をオンラインで流す記録が出てきた。ちょうど以前から知っていた(面識があるということでなく)自称アート・サイエンティストとでも言うのか、スプト二子という芸名(?)の女性が出てきたので(MITメディアラボの助教…

このままでは芸術の荒廃は避けられない

確かに、このままでは芸術の荒廃は避けられない。 これは最近の日経新聞に出た、同様主旨(日付とタイトルは以下に)の記事への意見送信記録である。執筆者は公知されている(舞台芸能文化担当)が、特に了解を得ていないので、ここでは名前は入れない。 貴…

最近の想い

最近の想い 202000501 大倉冨美雄 この記事は日本建築家協会(JIA)に所属する、近隣地域の建築家仲間宛を意識して書かれたものである。 我々は、設計本業に関わる対処は当然として、更にコネの広がりや、事業システムの活性化とか、ブランド化、あるいは地…

「人文知を軽んじた失政」

「人文知を軽んじた失政」という記事が朝日新聞にあった。(20200426)。藤原辰史という人で1976生まれで44才、京大人文科学研究所准教授ということで、寄稿として取り上げられたのだろうが、文章はうまくない。言っていることはほぼ同感なのだが、引用や事…