「未来への大分岐」

最近は、コロナ禍もあって、歴史の転換点に関わる情報が少なくない。関心ある問題の核の一つは、昭和、平成史における日本人の行動にある。

1970年代の「一億総中流」という言葉と認識の流布は、その後の格差化問題や、就労への考え方などを深めず、むしろ隠蔽したということが判ってきた。

今、読んでいる「未来への大分岐」―資本主義の終りか、人間緒終焉かー(Ⅿ.ガブリエル、Ⅿ.ハート、 p.メイソン、斎藤幸平・編:集英社新書)は、なかなか進まないが、深く面白い。ここに今、問題になっている経済、労働、格差の堀下げがある。